知的レベルの高い方のグリーフは重症化する

最近、ご依頼頂いたクライアント様の傾向と

個人的に相談を受けた内容に

”高学歴かつ知的労働で生計を立てている

60代以上の方のグリーフ”

という共通点があり、

 

今まで参加したグリーフ関連講座で学びの中で

知識として入手していた

 

『知的レベルの高い方のグリーフは重症化する』

ということのことが実践的に腑に落ちる体験を得た。

 

なぜ…知的レベルが高いとグリーフは重症化するのか?

 

その理由は単純。

 

一言で言うと…

 

” 頭がいいがいいから ” 

 

その理由は

 

〇情報収集能力と分析力が高い

→一瞬にしてその道の中途半端な専門家を楽々上回るほど知識を得てしまう。

そのため次々とより知識を持った専門家や情報源を求め次々行動を続ける。

 

〇困難に対する成功体験が豊富

→努力や行動で困難を回避できる自負が強い。

 

 

〇今まで知識と頭脳で何でも解決してきた

→知識と情報以外の切り口の視点は受け付けない。

 

〇人生のセルフコントロールに成功している

→人の死もコントロールできるであろうエゴが強い

 

〇もともと行動へのモチベーションや目標達成思考が強いので

 人の死の周辺で、通常より更に力を落としている周囲の方々に対する

 怒りが湧く。

→『なぜ〇〇しない』『こうするべきだ!』『こうあるべきだ!』

  『何とかなる!何とかする!』

 

 

従って あきらめ という境地に至りにくい。

 

あきらめる=無を認める こと。

 

とにかく

無の中に生じる”新しい何か”を見つけて

新たな人生観の構築にはなかなか至らない。

 

 

身体が朽ちて、魂が身体から離れる過程の人間に向かい

『人は何があっても生きるべきだ!

努力すべきだ!もっとやれることはないのか!』

 

べきだ!べきだ!と死人に鞭打つ行為。

それが自分自身の”執着心の反映”とは気付かずに。

 

この場合、もう放っておくしかない。

ご自分が納得いくまで調べ尽くして

どんなに努力しても人の死の周辺の出来事は

全てを論理的な納得と解決など無いということを自覚するまで。

 

この世には思考で解決できない出来事があると気付くまで。

 

 

死別の喪失悲嘆はあくまでも感情なもの。

適度な所までは思考で整理ができても

どうしても思考では解決できないことが残ってしまう。

 

 

感情には感情で対応する。

私はそこに尽きると思っている。

 

死にゆく者には労りと優しさと感謝を。

死んでいったものには、やはり感謝と共感を。

 

 

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Mieruka舎のグリーフカウンセリングは

答えを見つけることを目的にしません。

悲しみの感情が長期に渡り心に影響している方の

感情に向き合う時間をお手伝いします。